太陽みたいな先輩は小さな夜に恋をする

作者左右 小回

華のなさにコンプレックスを抱いている高校2年の小夜は朝比奈先輩との交際をなんとか順調に進めていた。冷酷で有名な先輩が小夜だけには甘々なギャップにも慣れてきた頃、先輩からおうちデートのお誘いが。勉強を見てくれるってことだったけど、どうやら先輩の言うオベンキョウは小夜が想像していたものとちょっと違った…

よく言えばクール

悪く言えば怖い

そんな噂が飛び交う朝比奈あさひな先輩は私といる時は別人になる。


赤く染まった頬を見て「いちごみたい」と囁くし


抱きしめる時は生クリームでも触るみたいにそっと包み込む


くすぐったがりの私の体をスポンジを弾くようにつんっと触っては反応を見て楽しそうに笑ってる


私のことをショートケーキか何と勘違いしてるのか、向かい合う先輩の瞳はとろんと溶けそうなくらいに甘くって



私だけの王子様は今日も太陽みたいに眩しい。