脱獄してもしなくても死ぬ……。

看守として働き始めた主人公ヒロヤは、ひょんなことから脱獄を図る囚人と鉢合わせした。逃げていたが、最近入ってきた1人の囚人番号403336に助けられる。しかしそれには裏があり……。
異常な犯罪者しかいない場所から逃げられるのだろうか?

男運の無さすぎるヒロヤの物語…

僕、一人だと寂しいから一緒に脱出しようよ。




どうして無理って言うの?


僕も連れて行ってよ





そんな言葉を口にしてみたが、囚人の男は聞く耳を持たず僕のことを置いてけぼりにするんだ。


「自分で考えろ」って言って、全く僕のことなんて目に止めてもいない。



でもそれでいいと思っているんだ。


だって朝と夜だけは僕のこと抱いてくれるし、気持ちよさそうにしているから。



多分照れ隠しだ。





「一つだけ気になることがあるんだけどさ。


他の人の匂いがしているのはなぜ?」