アラサーOLの本田君子には周囲には言えないとある秘密があった。それとは、強面社長で有名な新里戒と猫友達であること。これは、何処にでもいるごく普通のアラサーOLの本田君子と元ヤクザだった強面社長の新里戒の二人が猫を通じて恋に落ちて行く物語である。ある日、君子は雨の日に老猫を保護する。飼い猫のようで…
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アラサーOLの本田君子には周囲には言えないとある秘密があった。それとは、強面社長で有名な新里戒と猫友達であること。これは、何処にでもいるごく普通のアラサーOLの本田君子と元ヤクザだった強面社長の新里戒の二人が猫を通じて恋に落ちて行く物語である。ある日、君子は老猫を保護する。老猫は衰弱しきっており、君子は迷うことなく家に連れ帰った。飼い主を探していると住んでいるアパートの近くに迷子猫を探している張り紙を発見する。それは君子が保護している老猫であった。名前はにゃん太郎というらしい。君子はすぐに張り紙に記載されていた連絡先に電話をする。飼い主は男性だった。君子は驚愕する。何とにゃん太郎の飼い主として現れたのが、自分が担当する取引先の強面社長の新里戒だったのだ。そこから二人は猫友達になる。ある日、深夜に君子のスマホに戒から連絡が入る。電話に出ると戒が号泣していた。にゃん太郎の容態が急変し今にも死にそうだとパニック状態に陥っていた。君子は戒に自分の知っている動物病院にすぐに向かう様に伝えるも、時既に遅し。君子が動物病院に到着した時にはもうにゃん太郎は亡くなっていた。唯一の家族を失い、戒はただただ号泣する。君子は泣き崩れる戒を介抱しながら自宅まで送り届ける。その時、戒は君子に哀願する。お願いだから一緒にいてくれ。じゃないとオレはどうにかなってしまいそうだ、と。君子は喜んでその願いを聞き入れる。その晩、君子は戒を慰めて行く内に、自然の流れで男女の仲になった。そして、戒は自分の正体を明かす。戒は元ヤクザだった。しかし、現在は足を洗い堅気になったと。だが、会社にいる部下達は全員ヤクザ時代の舎弟であり、ある意味まだヤクザから足を洗えていない一面もあると戒は笑いながら君子に話した。君子は戒に自分の想いを伝える。過去がどうであれ、猫好きに悪い人間はいないと。自分は今の戒のことを愛しているから何の問題もない、と。こうして二人は両想いになり猫達と共に幸せで穏やかな生活を送る。しかし、そんな穏やかな日々はすぐに終わる。戒を恨みに持つヤクザ達に君子が連れ去られる。君子を救出する為に戒は単身アジトに乗り込み拉致犯を半殺しにしてしまう。結局、その事件がきっかけで戒は逮捕される。君子は刑期が終わるまでいつまでも待っていると戒に告げた。