愛犬の柴犬(ずんだ)♂と毎朝の日課である散歩に出かけた星奈。ある日、愛犬ずんだが走り出した…。するとそこには、同じように柴犬を散歩させている颯と言う男性がいた。二匹の柴犬は、人見知りならぬ犬見知りなどはせずにすぐに仲良くなっている。一方、飼い主である星奈と颯は少しぎこちなく歩く。

愛犬が引き寄せ…

遠い記憶、子どもの頃に出会った少年。


大人になった今でも鮮明に覚えている星奈。


ひとりっ子だった星奈は、兄弟のいない寂しさと劣等感のあった子ども時代を過ごしていた。


だが、子どもの頃に一日だけ出会った少年に星奈は救われた。


この思い出とともに人生を歩み続けているうちに、星奈は26歳になった。


愛犬の柴犬と生活する日々に、そこそこ満足した生活を送っている。


だけど…知らず知らずのうちに、記憶にあって隣にいないあの少年を探してしまう。


奇跡って…あると思いますか?


時を超えた純愛ショートストーリー。