いちばんになりたいです

作者緋色

誰もが憧れる彼のいちばんになりたい、なんて我儘ですか?






キラキラ輝いて、憧れだった。



『好きです!』



そんな彼に恋に落ちる人は一人や二人ではない。

その想いに対し彼は、ニッコリ笑って優しい声で言う。



『あー、うん。ありがとうね〜』



手をヒラヒラさせて、

これ以上は聞かないとでも言うようにそう言う彼に、

皆戸惑いながらも踏み込めない。



誰も彼の特別にはなれない。






だから私も、見てるだけの存在。




「わー、今めちゃくちゃ好きだなって思ったよ」




……の、ハズだった。







社会人二年目。

年上の彼の、


いちばんになりたいです













special Thanks!!


開いてくれた、

全ての読者の皆様へ。