A子「ねえねえ、知ってる?」
B美「何が?」
A子「ほら、窓から見えるでしょ?あの建物」
B美「ああ、相談棟のこと?」
A子「そうそう。あそこってね、すーごくたくさん教室があって、長ーい長ーい廊下を進んで行くと、1番奥の部屋に『怪人』が棲んでるって噂があるんだって」
B美「えー?怪人?
何その怪談じみた話」
A子「知らないの~?
私はお姉ちゃんから聞いたんだけど、なんかすごく昔から語り継がれてるらしいよ。
で、実際にはその1番奥の部屋まで辿り着いた人はいないんだとか」
B美「ふーん、学園7不思議みたいな感じ?」
A子「そうそう、しかもねー、その怪人ってすんごいイケメンなんだってさ!」
B美「何で、誰も辿り着いたことがないのに、イケメンって分かるのよ」
A子「……何でだろ?
とにかく、そういう噂なの!」
B美「分かった分かった。
ところで、今まさに相談棟へ渡ろうとしてるあのキレイな人、誰かな…」
A子「ああ、あの人?
知らないの~?
あの人はね、この学校の創業者の孫で………」