ひねくれ者といびつなおにぎり

作者七尾ゆら

 いつも兄と比較されるばかりで親に愛されることのなかった樋浦なずなは、自分でも認める立派な捻くれ者に育っていた。
 ある日、呆気なく死んでしまったなずな。彼女は、貧民街に捨てられた孤児のリズになっていた。

 衣食住の何もかもが足りてない世界の中でも、得られるものはあった。
 ひねくれ者はひねくれ…