涙絵~ティアーズ・ドロップ~【完】

作者春日たくみ

僕は幼い頃から、涙を絵の具代わりとして絵を描いてきた。

それは、涙絵と呼ばれるもので、父親から受け継いだ能力だ。

だが、涙絵には大きな代償が伴う。

真実の愛を知った時、その相手の肖像画を描くと――。

ねえ、君に出会えて、僕は何一つ後悔してないよ。


だから、僕がいなくなっても泣かないで。