図書委員の美祢子には気になる人がいる。
図書室の常連で、一つ年上の先輩。
彼には恋人がいるようだと知り、ずっと気持ちを胸に秘めてきた。

ある日の放課後、閉館間際の閲覧席で、先輩は眠っていた。
「起きてください」
肩に手を伸ばしたその時から、美祢子の恋は動き出す。