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むかしむかしのこと……。
不思議と思うほどに、希望と絶望を繰り返す時代に──
“魔法少女”という少女たちがおりました。
魔法少女は、侍のそばにいつもおりました。時には、侍と恋人関係になる魔法少女もおりました。
ある魔法少女たちは、生きづらさを抱えていました。
ある魔法少女たちは、無垢に、楽しく、幸せに生きてきました。
でも──無数の刃たちが、少女たちのこころを痛々しいほどに突き刺していきました。
少女たちは絶望し、そしてどん底へ突き落とされ。
やがて、人々に不幸をもたらす者となりました。
そして、とある一人の少女は動く魔法の戯曲を作り──
──もう、なにもできない。
すべて、嘘に──何もなかったことにしてしまいましょう。
哀しみも、憎しみも、絶望も、すべてをいっそのこと“幸せ”にしてしまいましょう。
そう思った少女は、数多の人々を戯曲の世界へと導こうとしていました。
けれど──
そおいう明日も明後日もこの先も続くような喜劇を、おかしいと思った少数派の少女たちは、戯曲をなくそうとします。
“もうこれ以上、劇に拍車をかけてはならない”のだと。
さあ、さて──もうお芝居は終わりなのでしょうか。
いや、舞台装置として動いている歯車はいつまでも回るのでしょうか。
──これは、倒幕の使命を背負う英雄たちにいたり、幕府のために戦う英雄たちにいたりした、魔法少女たちの。
不可思議と──冀望の物語。
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舞台装置は、どこまでも稼働し続ける。
でも──劇はどこかで終わることでしょう。
そう、あの日、あの時。
動乱の時代で起きた
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※史実に忠実ではありません。
※フィクションがとても多いです。
※ライトノベルです。