私のお姉ちゃんは
17歳という若さで病気で亡くなった。
悲しみに暮れ
繁華街を途方もなく歩いていた時

「咲季!」

お姉ちゃんの名前を呼びながら
私の腕を勢いよく掴む貴方は
とても哀しい眼をしていて‥

ねぇ、お姉ちゃん。


どうして?


どうして‥こんなに早く死んじゃったの?




ねぇ、お姉ちゃん。


教えて?


どうして‥教えてくれなかったの?



貴女が‥暴走族の姫だって。