「お客様、くれぐれもお体……、命にはお気をつけください」
 柔らかな口調と言葉の内容の温度差に動揺する音哉。       

 仕事の帰り道、奇妙な店の貼り紙に目がとまり、のれんをくぐった。
 何かがおかしい……。店の雰囲気と店主との会話でそう感じた矢先、唐突に命の危機を告げられ、危険の回避として…

「死ぬ」なんて言うから、僕は見ず知らずの君を選んだ