人見知りの少女・あんずが、おひさま男子の後ろの席に。初めは憂鬱だったあんずだけれど、その男子の明るさに、どんどん心を開いていって──!!
忘れもしない、あの中二の夏。
澄みわたった空の見えるあの席で、私は彼とたくさん話したんだ。
最初は憂鬱だった、あの席。彼の後ろ。
でもね。
彼の後ろの席は、今では最っ高の特等席じゃないかって思ってる。
だって私にとってのあそこの席は、大切な思い出そのものだから。
これは、席替えから始まる小さな〝初恋〟の物語。