高校1年の春、緒方愛美は憧れの高校生になって思いっきり青春を思っていた。

だけど青春ってなんだろう。

そんなことを思って屋上へ行くと青春とは真逆の人生を送っていた高校3年生の先輩、桐山隼。
真逆の2人の価値観の違い、想いの強さ、意志を伝えることの大切さを学ぶたったの1年の青春ストーリー。


『今年中にな』




最初はものすごく長く感じた。



まだ1年ある。




蒸し暑い夏が終わった頃、



もう、終わってしまう。




いやだ。



どうしたら一緒にいられるんだろう。


あなたに伝えたいことがたくさんあるのに。



あなたを手に入れるには、なんて言葉を投げかけたらいいの。



教えてよ、先輩。