ある日、母からかかってきた電話。
「・・・お見合いしない?」
受けるつもりはなかったのに、お母さんに勝手に話を進められてしまい、仕方なく会うことに。
「初めまして。笹倉 秋也(ささくら しゅうや)です。」
私の目の前に現れたのは背が高い『イケメン』さん。
こんなにイケメンなら引く手数多だろうと、私は見合いを断る。
でも、断った理由はほかにもある。
「私には・・・病気もあるし。」
今まで付き合った人にはこの病気のせいでことごとくフラれてきた。
ならもう・・・誰とも一緒にならない道を、私は選びたい。
なのに・・・
「俺なら・・・守れる。」
そんな優しい言葉・・・私にかけないで・・・
私に逃げ場所を作らないで・・・
私があなたを好きになる前に・・・お見合いを終わらせてよ・・・。
※お話の中に出て来る病名、固有名詞などは全て想像のものです。
※一部、現実に付随してるものもありますが、関係はありません。
それでは、『千冬』と『秋也』の世界をお楽しみください。