あんなことがなければ、あんなことをしなければ。17歳にしては後悔の多い日々でした。繰り返すだけの日々にうんざりしていたある日、白い猫に連れられて———私とあなたの一夏の思い出。それが私の、初恋でした。
内緒内緒のお話。
一夏が見せた幻。
だけど、私にとってそれだけが真実で。
紛れもなく、初恋でした。