もうこれ以上の人なんて現れないんじゃないかと思った失恋も
目の前の背の高い女の人の黄色い膝丈のスカートが風になびいて綺麗だったことも
通学で毎朝乗る電車に必ずいるかっこいい他校の男の子のことも
街中で幸せそうな顔して孫をだくおじいちゃんのことも
忘れていることすら、忘れている。
忘れていることすら、気づかない。
そのことに時々気づいて私は切なくなる。
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ほんの少し未来のわたしが、今よりほんの少し、幸せであることを願って。
2019/09/28