「よく、がんばったな」──甘く透明な息をそう吐きながら、君はやさしく頭を撫でるの。──看護師をめざす彼女と家庭教師との、淡い夏のおはなし。92ページ完結。
「よく、がんばったな」
──甘く透明な息をそう吐きながら、そうして彼はやさしく頭を撫でたの。
触れたとこが熱くてとろけちゃうよ、ばか。
ソーダ味の金魚と、透明な君。