子供の頃は母にも必要とされない存在だった。唯一僕必要としてくれたのは…心優しい鬼。でも彼女は過去に行ってしまった。無くせないから、だから僕は過去に行く。
あの人は…師であり…母であり、姉であり…友であり恋人だった。
だから…彼女が何者であったとしても些細な事だったんだ。
なのに…何で…伸ばした僕の手を振りほどいて、届かぬ所まで逃げてしまうの?
貴女がいない今なんて…僕には欠片程の価値もないのに。
だから、僕は追い掛けた。
時の彼方まで…。