瀬戸内れもん

前作未読ですが
キラキラした男の子が地味な女の子をうんぬんというお話はたくさんあって、ありきたりだなと感じてしまうような作品も多々ありますが、これは一味違う!

ヒロインだけでなく、人気者である翼や司の苦悩がきちんと深くまで描かれているところがよかったです。地味設定のヒロインの椿もよくいる感じのただただうじうじして自分からは何もしない相手のお迎えを待つだけの女の子ではなく、周りの声に惑わされず、彼らの上辺よりも内面に深く寄り添って、ビシッと励ませる格好いい子でした。でも、自分に関しては、自信のなさから臆病になってしまう部分もあって、いつもうじうじしてばかりではない真っ直ぐで格好いい子だからこそ、そういう部分がすごく可愛く微笑ましかったです。読みながら椿頑張れ!とずっと応援していました。ヒロインが好きになれなくて最後まで読めないことも多いので、ここまで好感を持てるヒロインは珍しいです笑
前作のシュン兄のお話も読んでみます。