川瀬リノ

妖精が運ぶ恋の魔法
見習い妖精運びやの桜(SAKURA)と、傷をおった相田 正人の物語。

「まず訊くけど、お前は何だ?」
「妖精」

突然男の家に現れて、そのうえ寝ていた男の顔の脇にたっていた桜。

「願い事はあるだろ?」
「あるといえばあるけど。特別な願い事はない」

よい行いをしているものだけに与えられる特権。なんでも願いをかなえてくれるという桜。

男は心に傷をおっていた。そのせいで親は離婚。男は、いつのまにか独りになっていた。

野球部だった正人。最大の暴球のせいで負けたチーム。白いワンピースと麦藁帽子の少女。

――音を立てて崩れ落ちた。

謎が徐々にとけてゆく感じがして、どんどん読み進めていけました。

過去は過去。今は今。過去に流されないで、という気持ちと共に、新たな恋の予感。

新感覚の恋物語、是非一度拝読ください(・ω・)