もう少し丁寧に。
黒井君がとても良い人で、好感が持てました。

ですが、主人公が黒井君を好きになる理由、過程がないため共感しにくかったです。
突然好きになった印象を強く受けます。
せっかく盛り上がる場所なのですから、そこにも力を入れた方がいいと思います。

作品の最初の方に決定的なイベントがないままどんどん先に進んでいるので、展開が早く感じるうえに、物語の世界観に入る隙がなかったように思います。
作品の世界に入れないまま、展開がドラマティックになっても、心があまり動かされません。
もう少し主人公と読者を近づけるような丁寧な描写と物事が起こる"きっかけ"や"さり気ない説明"がもう少し欲しかったです。


P．S．
誤字がありました。
p13の黒井君に『彼氏』がいる→黒井君に『彼女』がいる。

p22の『絶好』→『絶交』