一見正反対の二人。お互いの存在を認め、惹かれあっていく。未来を期待しない彼らのいく先はー。
モノトーンの人だかりが列を作る。
ずっと先にいる、検査官に見定められるためだけに、歩を進める。
ちょっとずつ。
ああ、やっぱり。
あたしはこの儀式が嫌いだ。