教室から去るあなたの背中が好き
チョークをもつその手が好き
すべてを語るその声が好き
笑ったあなたも、怒ったあなたも、大好きで
今も私の脳は忘れさせてくれません

多分、最初に思ったのは

手が綺麗だな、ってところ


スーツの後ろ姿で、黒板に綺麗な字で自分の名前を書く


だからって好きになる要素はどこにもない筈で


むしろ、タイプは逆で


なのに


先生なのに


片思いが加速する



今も忘れてないよ、あなたのこと


叶わないって、分かってても


もう会えないって、分かってても