ゆめゆめ夢見ることなかれ

作者朱野 くれる

愛して、愛して、愛してください。








「ねえ、夢は叶った?」




あの頃とは温度がちがう笑み。



ふわりと揺蕩う確かめのことば。



絡みつく、鎖が、



切っ掛けのようにカチンと鈍い音を響かせる。




「そろそろ目を醒ましなよ」




できないことを軽々しく言うから。



無理だよ。



目を醒ますなんて無理。



だって…しかたないでしょう。









だって、あたしは、夢を見ることを



きっと許されない。