どうしたって敵わないのは君だけ

作者カナメ葉

名前を呼ぶこの瞬間が好き。名前を呼ばれるこの瞬間が好き。僕の方に振り向いて笑う君と目が合う、この瞬間が好き。昔から、”どうしたって敵わないのは君だけ”なんだ。




「ずるい」と君は言う。




本当にずるいのは君だというのに



その甘い声で、仕草で君は無意識に僕を誘う。




「ねえ、誠司。キスして?」



昔から、




”どうしたって敵わないのは君だけ”




ホラ、僕は君に誘われて敵わない――





Since : 2014.03.02