現代の王家の谷で隠された小部屋を発見した由佳は、古代エジプトにタイムスリップする。由佳を待ち受けていたのは動乱の時代と、若きファラオからの無償の愛だった――





私たちが過ごした時間は

いつか歴史の波の狭間に消え、



この国の動乱でさえ、いつかは

人々の記憶から消えていくだろう




それでも構わない




この刹那に私たちが生きた証は、

灼熱の砂漠の中にいつまでもその魂として残るから



私はそう信じている



この世に「永久」があるとするならば、

願わくは、この王国の永続せんことを――











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