初めて、誰かのためになりたいと思った彼女。少女をその手に取り戻したい彼。重い十字架を背負う彼。嘘つきな彼。不器用に手を差し延べる彼。糸は、複雑に絡まっていた。
「ああ、いま流行りの
ツンデレですか」
いっそこの世界の扉を、
閉じてしまえばいい。
「君をこのままにしておくのは、
勿体ないと思うんだ」
「お前も俺を置いていくの?」
君の声を僕に頂戴。
2011.11.15~2012.02.21