めでたし、めでたし。
何て、有り得ない。
私は絶対、忘れはしない。
異世界の女、と嗤ったアイツの顔を。
能なしの女王、と蔑んだアイツの眼を。
紛い物だ、と聞く耳を持たなかったアイツの背中を。
残虐非道な臆病者だと責めたアイツの声を。
私は決して忘れはしない。
【我が君よ。】
心の中では馬鹿にしてるんでしょ?
【何なりと御命令を。】
息をする事以外自由にさせてくれないこの口で?
【一生を貴方様に捧げます。】
迷惑甚だしいわ…。視界に入るだけでも気が滅入る。
嗚呼、誰か私を殺して頂戴。
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