中学の時
高校生になったら漫画のような素敵な恋がしたいって思ってた
恋が苦しいって知らなかったから
分かっていたら私はあなたに恋してたのだろうか?
2010年4月
私は高校生になった
制服も可愛かったし地元の友達もみんな受けるから
ただそれだけで申し込みして推薦でとおった
別に頭が良かった訳じゃない
でも中学の時の担任が可愛がってくれていたのは分かってた
自分でいうのもあれだけど顔もスタイルも悪くなかった
見た目はいい方だから男の人に嫌われることはなかった
担任が男でよかったとこういう時に思う
高校の入学式
私は新しい制服に新しい学校と心がはずんだ
地元の友達数人と私はバスで登校した
学校いったら部活見学行こうとか同じクラスになればいいねとかたわいもない話をしていた
私が入学した高校は共学だが地元から私が行く高校までの間に男子校がある
かっこいい男の子が多いと有名らしい
どこか胸の中で男子校の生徒と偶然な出会いをして付き合うー...という妄想も少しはあったり......
私は漫画に恋しすぎて誰とも付き合ったことがなかった
告白されても今まで全部ふってきた
私の妄想をこえる告白をされたことがなかったからだ
まあそんなことは友達にもゆえないくらい恥ずかしい
バスでいろんな妄想をしながら友達と話してた
この頃やっぱり心がはずんでたんだと今でも思う
高校に到着して入学式をすませクラス表を見に行った
地元の友達はバラバラで私は1人1ーCクラスだった
でも地元ではグループで動くときもあれば1人の時も普通にあったから1人でも全然平気だ
1ーC...
友達できるといいなー...
私はクラスに向かった
1ーCに入るとすでにグループができあがっていた
出遅れた
ため息をつきながら自分の席を探した
「ここだよ」
私は振り向いた
髪は少し茶色で目が大きく背は私と同じくらいの可愛らしい男の子がたっていた
「愛沢愛さん
うん。すごく可愛い」
「え?...なんで私の名前...」
「おーい!健人ー!」
「今いくー!俺、横山健人!よろしくね!またねあいあい!」
あいあいって...
彼は友達に呼ばれて一番後ろの窓際の席に向かった
私は廊下側の一番前で彼とは一番遠い席だった
なんで私の名前知ってたのかな?...
そんなことを考え席についた
チャイムがなってホームルームが始まった
私は担任の先生の話も聞かず妄想に集中してた
部活見学いってかっこいい先輩とばったりぶつかってー......
チャイムがなった
もう一時間もたったんだ...
先生の話を聞かなかったことに今さら後悔した
明日絶対持ってこなきゃいけないものとかないよね?......
昔からこんな感じで毎日過ごしていた
ちゃんと人の話聞かなきゃなー...
時計を見ると4時だった
ホームルームも終わったし部活でも見に行こうかな
「愛沢さん!どこの中学ー?」
「彼氏とかっているのー?」
男の子数人がよってきた
私は男の子によってこられるのはなれてたから素直に一つずつ答えていった
なんやかんやで話してると時計は5時をまわっていた
「ごめんなさい!私部活見学しに行くのでまた明日!」
ダッシュで教室を出て私は体育館に向かった
とりあえず男子バスケ部とバレー部と...
ドン!!!!
曲がり角でぶつかった
「いたたたたた...」
私はゆっくり目を開けた
「大丈夫?」
優しい声の持ち主はまるで王子様のようにかっこいい男の子だった
こんなに黒髪が似合う美形っているんだ......
小さい顔にきれいな目...
私は目をそらすことが出来なかった
「痛かったよね?ごめんね!大丈夫?」
「え!あ!はい!大丈夫です!」
「良かった。君名前は?」
「あ...愛沢愛です!」
「愛ちゃん。可愛い名前だね。1年生かな?」
「..あ...はい!そうです!」
「そっか。僕は2年の杉本ゆう。バレーボール部だよ。良かったら部活見学に後でおいでよ。こんな可愛い子に見に来てもらえたら僕すごく頑張れそうだ」
「可愛い......え!あ!私でよければ見学させてください!」
「あはは!うん。待ってるね」
そう言って彼はさっていった
杉本ゆう先輩...
今の会話で何回心臓がなっただろうか...
もしかして止まってたのか...
私ちゃんと話できてたかな?
私...一目惚れだ...
私は少しの間その場から動けなかった