ヴェルシリカ大陸の中央に位置するアラステア王立学術院。
魔道を極める者、騎士を目指す者、各々の未来を掴むべく大陸中から生徒が集まるこの学術院で、ある二人の男女が出会う。
大陸北部ゼレストラード帝国出身、ジュライ・グレアム 魔術学部黒魔術科
備考：堅物、友人が少ない
大陸南部バルドアス王国出身、フ…
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天使の祝福を受けたヴェルシリカ大陸。
その中央に位置する小国アラステアには
各国から学徒を募る王立学術院がある。
長き戦乱の世を終えて
百年の平和が築かれるように。
同じ学舎にて育った彼らが
敵対するのではなく
互いの価値観を知り
無二の友として絆を結べるように。
これはそんなアラステア王立学術院で出会った、性格も価値観も正反対な二人の──
ほんの些細な物語だ。
【快晴に舞う翼】
（iらんどマニアック幻想課 企画小説）
- 最終更新日
- 2020/05/12
- 作品公開日
- 2020/05/12
- ページ数
- 完結 26ページ
- 文字数
- 29,055文字
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作品コメント
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- みかんの実
1ページ目から引き込まれ圧倒される文章で、ドキドキドキと読ませて頂きました。真面目で純情なジュライくんがいつまでもスカートの丈を気にしてドギマギしてて可愛いです。フィニアちゃんはフィニアちゃんで、ジュライくんをからかうようにでも愛おしさが伝わってきて、読んでるこっちがニヤニヤしてしまいました。 彼女が彼の心の隙間に入っていき心の内を引き上げていく過程が丁重に描かれていたと思います。まさかの相棒に微笑ましさもあり、青春ファンタジー＋恋がはじまってくというなんとも魅力的な要素がぎゅっと詰められてました。素敵な作品ありがとうございました。
- 中嶋 まゆき
突如、ジュライくんの心に舞い込んだもの。 当初はその軽やかさに翻弄され、困惑するジュライくんですが、次第に心地よく、またほんのりと熱が生まれていくまでの過程が素晴らしいです。 爽やかで軽快なタッチはまさにフィニアちゃんらしく。 一方で、物語が核心に触れる折りは、風が凪ぐように惹きつけられてしまいました。 青春そのものの甘酸っぱさと、だからこその熱っぽさもどことなく孕んでいるようで、とてもドキドキしました…！ 二人をもう少し見守っていたい、だから、もっと読みたい～！と思わせるような、素敵な作品でした。
- 直弥
明るく真っすぐで自由なフィニアちゃんと、そんな太陽のようなフィニアちゃんに羨望と僅かな嫉妬のような感情を持ち悩み多きジュライ君が引っ張り上げられていくのが意地らしい！二人の心情や掛け合いが青春してて良かったです。そして広場での演奏シーンではあの音楽で踊るフィニアちゃんと覚醒するジュライ君に心躍りました。構成のメリハリが良くて重くなり過ぎず読後感は晴れわたるような余韻を残しつつ二人の今後がどうなっていくのか期待してしまう！本当に読みやすく素敵な作品でした。ありがとうございました!!
