学校に存在するカースト制度。上位はその存在に気付かないが、下位は聳え立つ壁の影で座り込むしかない。だから、彼がカースト上位になった以上、彼も初恋も終わりなんだ。
学校には身分制度(カースト)が存在する
立ち塞がる壁は
いとも簡単に私達の関係を潰せる
「俺はすぐに分かったよ」
「私とお前は住む階層(せかい)が違う」
「あの5メートルほど痛かったものはない」
「お前は陽キャだよ、なにがなんでも」
私の初恋
叶わなかった大切な初恋
寂しさはあれど哀しさはないから
それは永遠に初恋のままでいい。