俺の世界は、お前中心で回っている。

作者来條こころ

この春、高校に入学した蜜のクラスには、金髪の金城雷斗という不良の生徒がいた。でも、その人は去年蜜を助けた金髪の男の子に雰囲気が似ていて……。


ある日……。

私は金色に輝く髪を持つあなたに助けられた。



最初はとても怖かったけど……。



人は見かけによらないということを教えてくれたのは……。

間違いなく、あなただった。




***



今まで人と拳を合わせることでしか生きる価値を見出だせなかったこの俺が……。




本当の強さを手に入れることができたのは……。

お前のおかげだ。




だから俺は、お前に誓う。

この拳は、お前を守るためにしか使わないと……。




***



あなたの拳が誰かを守る武器になるとき……。

私はあなたの優しさに触れる……。



例え誰もあなたのことを信じなかったとしても……。

私があなたのことを信じてるから。




【10th記念企画『不良ラブ』最終候補作品】