未来陽(みらいび)Ⅳ ――“陽蝶”の初恋の終わり。―――【完】

作者🐱チビ🐱

各々が、別々の道を進む章。
だが、過程は違っても結末も違うとは限らない。

歩く道で、花の種を拾う。
別の道を歩む者は、果実を拾う。

重なる道は、豊かに成る筈








ついに、動き出した正体が








「あの女(ひと)は……――…だ。」








明らかに、成る―――。








「許せなかっただけでしょ?」








深い場所で愛せば、深い場所に傷が出来る。








「“仲間”にして下さい。」








それでも、人は


もがく―――。









「お前等と“仲間”に、成りてぇ。」








思いと共に、時間は変化して動いて行く。








「太陽の敵は、取ってあげるから…――…。」








どんなに悲しい結末に成ると、解って居ても








「杏、ついに動き出しちゃうよ?」








動き出した時間は、止められない。









携帯を閉じる姿がなんだか、いつもと雰囲気が違って声を掛けた。








幸せに成りたかった、筈なのに








「あっ、うん。」








いつからか、寄り添える人物の方が重要に成って居たの。











“守る”だけじゃ、駄目なんだ。


“守られようと”しなきゃ、続かない。


紡ごうとしない関係は、結ばれない。















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