各々が、別々の道を進む章。
だが、過程は違っても結末も違うとは限らない。
歩く道で、花の種を拾う。
別の道を歩む者は、果実を拾う。
重なる道は、豊かに成る筈
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ついに、動き出した正体が
「あの女(ひと)は……――…だ。」
明らかに、成る―――。
「許せなかっただけでしょ?」
深い場所で愛せば、深い場所に傷が出来る。
「“仲間”にして下さい。」
それでも、人は
もがく―――。
「お前等と“仲間”に、成りてぇ。」
思いと共に、時間は変化して動いて行く。
「太陽の敵は、取ってあげるから…――…。」
どんなに悲しい結末に成ると、解って居ても
「杏、ついに動き出しちゃうよ?」
動き出した時間は、止められない。
携帯を閉じる姿がなんだか、いつもと雰囲気が違って声を掛けた。
幸せに成りたかった、筈なのに
「あっ、うん。」
いつからか、寄り添える人物の方が重要に成って居たの。
“守る”だけじゃ、駄目なんだ。
“守られようと”しなきゃ、続かない。
紡ごうとしない関係は、結ばれない。
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