兄は私のために借金をした。
それが私は痛いほどわかった。
そんな私と兄貴を救ったのは兄が借金をしたところの若頭だった。
その名は林道ユラ、別名氷の鬼と呼ばれた彼だった。
私は猫みたいに彼を威嚇した。威嚇したが彼は怒らなかった。
いつも私には常に甘い。フレンチトーストよりも甘い。
そんな彼に愛された私の日常は