天瀬マリナ

ヒロインの挫折と成長
愛されたいと願いながら、家族や友人、異性からの愛にも恵まれなかったヨウ。
不誠実な男性には執着し、誠実な男性は傷つけてしまう彼女の姿は、愚かしくも痛ましい。
家族の描写も非常にリアルでした。
少しづつ人間的な成長を遂げながら、前向きな未来を予感させるラスト。
文体も読み易く、重い内容ながら、最後まで引き込まれました。