蝶々くらべ

作者甲斐



「姉ちゃん紹介してよ」


その言葉を何度聞いただろう。




「俺はお前が好きだから絶対大丈夫」


その言葉を何度信じただろう。




「ごめん。俺、お前の姉ちゃんが好きだ」


その言葉に何度絶望しただろう。