~序章~ 「初恋」

作者まお




2012年9月22日



―もし私が あの瞬間 あの教室へ立ち寄らなければ



「苦しくて」

「寂しくて」

「悔しくて」


涙が溢れるような思いは絶対にしなかった。



だけど心のどこかで

「いつでも君の事が心から大好き」だと思う

自分の素直な気持ちを知ることも

絶対にできなかった。



君から教えてもらった

「大好き」の意味...



たくさんココロに傷が付いたはずなのに

この想いはずっとずっと変わることはなかった。



今だから言えることかもしれないけど

まるでドラマのような

「偶然」という言葉から始まった

「君との出逢い」を

私は決して無駄にはしたくない。




今はただそう想い願うだけ。