赤い糸でんわ

作者稚癒

実話を元にして書いていってます。ちなみに主人公は私の友達だったりします。応援よろです^^

自分の小指の糸を耳に近づけて


今日もずっと


貴方からの電話を待つの


でも待ちっぱなしなんて厭だから


そっと話し掛けてみる


ぷつっと切れた糸でんわ


ぷつっと切れたあたしのココロ


どうすればいいのか分からなくて


ただ赤い糸を手繰ってみた


そこには誰もいなくて


あたししかいなくて


かといってもう一度


繋げる気にもなれなくて


あたしの小指に繋がる


哀しい糸をほどいて


あたしは


1人で走っていくしか


方法がなかったんだ


ないと 思ってたんだ