裏の存在を知る者は
それが表ありきだと気づいている
しかし
表しか見えていない者は
それが表であることすら気づかない
ましてや
裏が在るなんて…
――仮面を被って生きてきた少女
「お前なんかいらない、って言われるのが 怖かったのよ。」
――過去を無くした少年
「俺にとって、彼女だけが拠り所だったん だ。」
――人懐っこい一国の皇子
「いつも僕の隣にに居て欲しいんだ。」
――自分の未来は語れない占い師
「あんたの瞳に見透かされてる気がして怖 いわ。」
――忠誠を誓った忍
「お前が傍に居るならどんな形だって構わ ない。」