作品コメント
3件
ログインすると作品コメントが投稿できます
- 羽空愛希
哀しくも美しい夢。
ある王国に生まれ落ちた兄妹がいた。
王子をレオナ、王女をレイナと言う。
二人は禁断を犯し、愛し合っていた。
だが二人に、他国の姫、王子との婚約の話しが持ち上がり――――。
全体的に上品な雰囲気が流れていて、遠いどこかの国の絵本を読んでいるようでした。
その空気を邪魔せずむしろ際立たせていた、美しい描写が光っています。
禁断の恋。
許されない感情。
それ以前に貴族とした生まれた以上、政略結婚は宿命。
それをぐだぐだと掻き回さず、例え見せかけの強さでも自分なりに想いに鍵をかけ、他国へと巣立つ二人。個人的にすごく好きです。
たまにカタカナで表される言葉が二人のふと漏れる弱さのようで、ハッと胸を突きました。
そしてラストは思いも寄らない展開が進んで行きます。
二人の愛の行方。
哀しくも美しく、青薔薇は咲き誇る。 - 伊織
切ない
運命に翻弄される王子と姫。
ふたりの行く末には、悲しい現実が待っています。
「私殺されるならあなたがいい。」
最後のレイナの願い。
胸が締め付けられます。
自分の手で愛する人を殺めなければならなかった、大切なものを失うことの恐ろしさを知ったレオナが、築いていく新しい世に期待したいと思わせてくれる作品でした。 - 乃亜
禁断の恋の先にあるもの・・・
双子の兄妹の禁断恋愛です・・・。
双子の王子とお姫様の最後の結末がすごく切ないお話です・・・・。
愛する人が、敵国の人になったところがすごく切なかったです・・
好きなのに、殺さないといけない・・
好きなのに、愛しちゃいけない・・
そんな切ない童話のお話です(;ω;)