古書 竜鱗織りなす物語

作者薄氷紗

闇のもの(ダークネス)・ドラゴン・エルフ、そのほかファンタジックな生き物が登場するファンタジー小説。

Ⅰ織(オリ)


御祖龍神伝(ミヲヤリュウジンデン)


神書「創世記」より抜粋





宇宙(ソラ)の初発(ハジメ)に"こころ"あり


思い叶わす


御中主尊(ミナカヌシ)


天地の初発


こころ成り


太始の神に


常世主(トコヨヌシ)


龍に潜みて


御祖龍神(ミヲヤリュウ)


願ひ信じて


水埴(ミズハニ)の


空木風火金(ウツホカゼホコ)交われり


八面(ヤオモ)に生める


地球(クニタマ)の


意識と意思き


人は星


星は種なす


森羅(シンラ)成り


竜に動きて


国もゆる


国常立尊(クニトコタチ)の


治む国


成してこころの


立つ命(ミコト)