想いの募る階段

作者金木誠

「その階段を上るといつも彼女がいる。」学校で生徒会会長を務める『僕』は彼女に恋して9年。そして彼女には1年前から恋人がいるが、チャンスは学校祭直前にやってきた。

僕は高校2年生で生徒会会長を務めている。彼女は副会長。僕の初恋は彼女で現在進行形の恋も彼女だ。階段を上った先にいつも彼女がいる。実らない恋なのかもしれない。こんなに想っているのに、こんなに苦しいのに、彼女には恋人がいる。伝わらない想い。伝えられない想い。それでも諦めるわけにはいかなかった。きっかけは必ずやってくる。階段を上るたび、想いを募らせよう。そして階段を上った先で…伝えよう、この想いを。