人生に疲れて“自殺”を選んだ少女。精神異常者といわれ限界に来た少女は完璧に壊れていた。そんな時、入院先の病院で少女の人生を変える思わぬ人に出会う
翼が欲しい
手を伸ばせば届く空。
こんなにソラは近いのだ。
だけど、皆がみんな翼があり、飛んでソラへ行けるわけではない。
そう、あたしのようにー。
落ちこぼれ。不必要。
あたしに、翼は生えなかったのだ。
カーテンの閉ざされた部屋。
真っ暗な部屋。
あたしはそこに一人座る。
机には‘遺書’
右手にはーーーー・・・
カッターナイフ
人生を捨てた少女
×
人生を再開させた少年