作品コメント
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- まさーき
日本海で繰り広げられるドッグファイト
舞台は日本海上空。
領空を侵す国籍不明の戦闘機。対するは航空自衛隊に所属する鋼鉄の猛禽。
音速を越えたドッグファイトの、始まり。
戦闘シーンの面白さもさることながら、パイロットの心の機微も上手く表現されていて(専守防衛を義務付けられている自衛隊の苛立ちや、救助に向かう機体からの歓声を聞いたときの高揚する気持ち、撃たれて冷静さを失う様など、挙げればきりがないほど)素晴らしいです。
そしてラストシーン。
平和な時代が終わりを告げ、これから大きな時代の渦に飲みこまれていくであろうことを想像させる終わりかたに。
痺れました。
もしかしたら、近いうち東シナ海あたりで起きるかもしれない出来事に、緊張しながら読み耽った次第です。
傑作です。
ケータイ小説とは思えないクオリティ。読んでびびりました。
星五つぽっちでは、まるで足りません。 - 碧花公爵
分かりやすい
たいへん分かりやすくて面白いです。
私は現代の戦闘機にはあまり詳しいわけではないのですが、臨場感のある戦闘シーンや会話は素晴らしいと思います。 - 遠野ましろ
伝わりくるもの
前置きますと。
私はこのジャンル、『とある飛空士への追憶』しか読んでませんで、故の無知お許し下さい。
予備知識皆無でも入れる、親切な書き方。
イメージ浮かぶ世界観、危機感と焦燥。
確かな文章力を感じさせる、迫力のドラマ。
けど読み終えた時、一つ首を傾げました。
熱い感動を伝えるのが必ずしも小説の役割などではない。
と思いつつも、空中戦がメインならば丁寧な描写を控え、よりスピード感を出すことも可能であっただろうし。
(P.2~3の背景説明やP.4のレーダーのくだり等、ややくどく感じました。事態が動く度に立花や神視点の主観が入る)
立花も経験不足ながら度胸が据わっているのかいま一つキャラクターが掴めぬまま、鷲と燕が主役にシフトした攻防戦に突入し、読後に残るものが少なかったというか。
iらんどで読める中では、群を抜くレベルだとは思います。
他は、頻出する単語数字の半全角の統一。
『己にかかるG』以降類似表現が多かったです、45頁で8箇所とやや。
読書重ねて出直します。
空戦小説好きにはお勧めかな? - Fip
臨場感溢れる文章
戦闘機を題材にした小説は比較的珍しい。ましてやケータイ小説においては
そんな中でこの作品は実に完成度の高い作品だ。
少々難解な専門用語も含まれているが、きちんと用語解説を設けてあるのでそれは問題ない。
三人称で書かれた、その場面が目に浮かぶような心情、風景描写
そしてぎゅっとつめこまれたドラマ
これはぜひ多くの人に読んで欲しい
ただ惜しいのがこれだけだということ。
戦闘の1シーンとしては良いのだがもうひとつ何か欲しい。
あくまでも自分自身の要望に過ぎない