まさーき

日本海で繰り広げられるドッグファイト
舞台は日本海上空。
領空を侵す国籍不明の戦闘機。対するは航空自衛隊に所属する鋼鉄の猛禽。
音速を越えたドッグファイトの、始まり。

戦闘シーンの面白さもさることながら、パイロットの心の機微も上手く表現されていて(専守防衛を義務付けられている自衛隊の苛立ちや、救助に向かう機体からの歓声を聞いたときの高揚する気持ち、撃たれて冷静さを失う様など、挙げればきりがないほど)素晴らしいです。

そしてラストシーン。
平和な時代が終わりを告げ、これから大きな時代の渦に飲みこまれていくであろうことを想像させる終わりかたに。
痺れました。

もしかしたら、近いうち東シナ海あたりで起きるかもしれない出来事に、緊張しながら読み耽った次第です。

傑作です。
ケータイ小説とは思えないクオリティ。読んでびびりました。
星五つぽっちでは、まるで足りません。