なちより。

作者菜美



『どうせ馬鹿だし』





これ、




なちの口癖だった。






淡々と過ぎてく毎日がくだらなく感じて、つまらなく感じて・・・

何の為の日々で何の為に呼吸をしているのか・・・



楽しいことなんて何一つなくて。

あたしの将来なんてもうどうでもよかったよ。



生きる意味にコレっぽっちの興味もなかった・・・






なち・・・





『バカだから』



って言葉でずっと逃げてたのかな?



逃げてちゃ何も始まらないのに・・・


何も掴めないのに・・・。





もう、わからない。

なちなんてどうなってもいいんだよね。






そんな闇から救ってくれたのは、







誰でもない。




あなただった・・・。