「泣くなよ」
「だって、りょーた君がケガしちゃった…」
「これくらい大丈夫だよ」
「でも…」
「いいから、ほら泣き止めって」
「うん…」
「今度いじわるされたら言えよ?七海のことは、俺が守るから」
「約束ね?」
「うん。約束」
そういって指切りをした、9才の春。