立ち上る陽炎は街を行き交う大量の人間からでているのだろうか。
星々の光を跡かとも無くかき消すのは人工の光。
天へ天へと伸ばされたビル群は亡者の貪欲な手の様に。
世界は静かに狂っていた---------
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『私に夢とか目標とか皆無。生きる事、生き続ける事が私の意志であり運命であり使命であり―』
――篝火 鎖蓮(かがりび されん)
『生きていられるだけ。それだけで良いと思わないかい?』
――玖堂 正宗(くどう まさむね)
『他人なんかどうでもいいね。自分が一番大事に決まってるでしょ』
――加賀見 紅(かがみ こう)
『腐れた世界を腐れ呪って自分自身も腐れた奴に用はねぇっ!』
――木崎 レイジ(きさき れいじ)
『あ、あたしは…鎖蓮ちゃんの隣に居られるだけで、し、しあ、幸せなのっ…!』
――西園寺 深黎(さいおんじ みれい)
生きるためなら、何だってする。