「加奈ちゃん顔色悪いけど大丈夫?」
学校で数少ない友達のエリが心配そうに
声をかけてくれた。
「うん大丈夫、今日も元気でがんばろう♪」
つい強がりを表に出して虚勢を張って
いつも元気少女を演じている私がいる
今は母と二人暮しをしているんだけど
母は昼はパート、夜はスナックで働いて
懸命に生活を支えている。
普段は温厚で、やさしい母なのだが
スナックから、かなり酔ってから、
帰宅してきた時は決まって
「お前がいるから生活が困窮して苦しい
思いをしているんだ!」
とよく愚痴をこぼす。
だけれど母はたった一人の肉親だ
母がいなければ今の私はなかった
母には本当に感謝している、、
これくらいの愚痴は私はしっかり
胸におさめておこうと思う